<問>医療保険のしくみは、どのような役に立っているのですか
<答> 病気やケガときに全額自己負担で治療を受けたら、どれくらいの金額になるかご存知でしょうか。
たとえば5歳の子どもさんが深夜に感冒(かぜ)で受診した場合、厚労省が示している平均的ケースでは11,730円の費用かかります。
しかし医療保険の制度により3,519円の負担(3割負担)で済みます。
私たちの負担が少なくて済むのは、保険から応分の費用が賄われているからです。
当たり前のように感じますが、実は世界に誇る「国民皆保険」制度です。
病気やケガに備えて、収入に応じた保険料を出し合い、イザというときには医療保険が応分の費用を賄うことで、医療にかかった経済的負担を軽減することが出来る、極めて重要なしくみです。
<問>健康保険の保険証は、どういう役目なのですか
<答> 保険証は保険の加入者であることを証明する大切なものです。保険証が無いと、かかった医療費の全額を自己負担で支払わなければなりません。
<問>加入したくなければ健康保険に入らなくてもいいですか
<答>日本は国民皆保険です。加入は義務です。 国民が公平に平等に医療を受けられる・・・。当たり前の権利のようですが、国民全員が公的医療保険制度に加入する体制は、わずか45年前の1961年に整えられたものです。
この国民皆保険制度により、病気になったときに国民の誰もが医療費のうち一部を負担するだけで医療を受けることができるのです。
国民の貴重な財産として世界に誇るべき制度です。入りたくないからといって勝手な判断で加入しない事は許されません。
<問>医療保険の種類について教えてください
<答> 医療保険は働く立場の違いによって職域保険(7,600万人)と、国民健康保険(5,200万人)の2つに大別されます。それぞれの制度とも保険料によって運営されています。 職域保険は、健康保険組合と政府管掌健康保険(政管健保)などに分かれます。
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